2011年3月2日水曜日

facebook(フェイスブック)のロゴ

本ブログでは、評価の定まっているロゴではなく、なるべくタイムリーな話題を提供したいと思っています。ということで、今一番ニュースを賑わせている「facebook」のロゴについて解説してみたいと思います。



まずは、このロゴの元となったフォントを調べてみたところ、
Klavika Boldが一番近いようです。



ただ、よく見ると太さが違うので、このフォントをそのまま使用したのではないことがわかります。つまり、このロゴを作るときに文字を太らせる処理をしていることになります。
さらに「a」の一画目が調整されています。


「f」と「a」の横画が一直線上になるような処理がなされていることが確認できるかと思います。「a」の起筆部分の角度も「f」の横画と平行になるように調整されています。
「f」と「a」のような文字が隣り合う場合、ロゴとしてのまとまりを出すために、このような処理がなされることは普通です。
既存のフォントをそのまま使用したように見える一見簡単そうなロゴでも、実はこのような細部の調整が施され、完成度を上げているのです。

全体の完成度としては、プロが作ったロゴとしての品質は備えていると言えるでしょう。

個人的な感想としては色遣いも含めて「アメリカ人のオタク」っぽい感じがして、
「ダサい」と感じます。しかし、それこそが「facebook」の本質なのかもしれません。
そのへんの所はまだ見ていない映画「ソーシャルネットワーク」を見て確かめたいと思います。



●facebook

造形:★★
テーマ表現:★
汎用性:★★★★

※5点満点