2012年6月13日水曜日

渋谷ヒカリエのロゴ


—渋谷ヒカリエ
東京スカイツリーとともに新たな東京の観光スポットとして、話題の「渋谷ヒカリエ」。







肝心のロゴはどうかというと、「ふつう」と個人的には感じています。ぱっと見た感じでは、文字の下部がカットされていて、「ちょっとおもしろいな」という印象はありますが、全体としては特に個性もなく、すごい完成度でもなく、「可もなく不可もなく」と思ってしまいました。「渋谷の新スポット」として騒がれている割には、ロゴは「新しさ」や「挑戦」が感じられません。これだったら、以前とりあげた「六本木ヒルズ」やその後にできた「表参道ヒルズ」のロゴの方が「新しさ」や「挑戦」が感じられます。








「ヒカリエ」を「新たな観光スポット」ではなく「百貨店」として考えると、このようなデザインになったことに理解がしやすいかもしれません。実際、運営業者は東急グループです。
「百貨店」はユーザーとして幅広い年齢層をカバーしなくてはなりません。そのなかでも「高齢者」は特に重要視されるでしょう。その場合「六本木ヒルズ」のような「読みにくい」文字は適切ではありません。そのためどうしてもデザインは保守的に成らざるを得ません。しかし、この「保守的」というのが非常にやっかいで、奇をてらったりできない分、本当の「文字の上手さ」が要求されます。完成度の高い文字を作ることは本当に大変です。しかし、「ヒカリエ」にはそこまでのクオリティはないように思います。個人的に感じたのは「Hik」の部分と「arie」部分で統一感がひまひとつだということです。最初の3文字は「直線的」で後の3文字は「丸っこい」ので、違和感を感じてしまうのです。