(左:ウォシュレット / 右:FAX機)
明らかにFAX機のほうが文字と文字の間隔が広いのが認識できると思います。(文字の太さも違うように見えますが、これは印刷機などの差だと思います)
ウォシュレットとFAX機では買った時期が違う(FAX機を買ったのは2年ほど前)ので、最初はロゴを「マイナーチェンジ」したのかと思いました。大企業のロゴは時代の志向に合わせて普通には気付かれない程度のマイナーチェンジをすることが珍しくないからです。
そこで、とりあえず身の回りのものをいくつか調べてみました。
(左:ビデオのリモコン[2002年製]/ 右:ニッケル充電池[00年代前半に購入])
(左:ボタン型電池[2004年頃購入]/ 右:上記FAX機の取扱説明書[2009年製])
やはり、文字の間隔が「くっつき型」と「はなれ型」の2種類があるようです。この場合、「はなれ型」はボタン電池のみです。興味深いのはFAX機で、本体のロゴが「はなれ型」なのに取扱説明書は「くっつき型」であることです。
しかも、このことで、ロゴデザインの違いが年代による違いではないことが確認できました。古いビデオのリモコンやニッケル充電池のロゴも「くっつき型」なので、「古いロゴがはなれ型」とうことではないようです。
さらに、近所のPanasonicショップの看板を確認したり、大型電気店でPanasonic製品をひと通り確認してみました。その結果、全体としては「くっつき型」が主流のようです。ジャンル別の商品カタログに使用されているロゴや、店内のPOP、ウェブサイトのロゴも「くっつき型」です。
(左:Panasonicショップ / 右:カタログ)
ウェブサイト
それでも例えば、同じ電池でも「EVOLTA」シリーズは「くっつき型」、カメラ用のリチウムイオン電池は「はなれ型」だったり、家電でも洗濯機は「くっつき型」で、電話やFAX機は「はなれ型」、電気ポットも「はなれ型」、テレビは「くっつき型」などの違いがあり、「2種類のロゴを意図的に使い分けている」という意図や法則性は感じられませんでした。
考えられる可能性としては、製造/印刷工場によって違いが生まれている、ということです。通常、大企業においてはロゴの使用方針などが厳格に定められていますが、一部の工場ではかなり古いロゴ(たぶんはなれ型)を気づかずに(もしくは、製造ライン上のコストの問題で?)使用し続けているのだと思われます。確認はできていないのですが、「はなれ型」の方が古いロゴで、しかもそれは少なくとも十数年以上前のものだと推察できます。これについては、分かり次第この場でお知らせしたいと考えています。
身の回りのものに目を凝らすと、このような小さな発見(でも色々な背景が想像できる)があるかもしれません。ちょっと注意してロゴを見てみると面白いですよ。